面接の評判が悪い。どう改善していけばいいのか?振り返る/分析・改善

Q

学生からの面接に対する評判がよくありません。
どのように改善すればいいのでしょうか?


はじめて相談させていただきます。都内の専門商社で採用担当をしております。

必要な採用人数は毎年、ギリギリでなんとか確保できているのですが、どうも、学生からの選考の評判があまり良くありません。

内定者や選考途中の学生に話を聞いてみると、特に面接の印象が悪いようで、「あまり話を聞いてくれなかった」「面接官の印象が良くなかった」という声がいくつか聞かれます。

人事以外の面接官は、社歴3~5年くらいの現場社員にお願いしていますが、仕事が忙しいせいか、たまに面接時間が短くなってしまったり、学生への対応が荒くなってしまったりすることがあるようです。

一応、面接前には、簡単な面接官トレーニング的なものはしていますし、学生から苦情があった時には、やんわり注意もしています。

ただ、忙しいのに手伝ってくれている現場社員にこれ以上、あまり無理なことも言いづらいですし、どうしたらこの状況を改善できるのか、アドバイス頂ければと思います。

( 専門商社/従業員規模 100~300人未満/採用業務経験 6~9年 )

Q
面接担当者に、自己紹介と質問受けを徹底させることで、面接の印象は上がります。

面接は、多くの人にとって、ベースとしては不快なものです。見知らぬ人に、自分の人生について根掘り葉掘り聞かれた上、理由も分からないまま、合格だとか不合格だとかを判断されるのですから、当然のことだと思います。

そんな面接の印象を効果的に上げるには、どうすればよいか。
実は、そんなに難しいことではなく、人と人とが出会って話をする際の、普通のことをすればよいのです。

ひとつは、自己紹介の徹底です。

見知らぬ人同士が出会ったとき、いろいろと話を始める前に、まずお互いに自己紹介をしますよね。面接も出会いの場です。であれば、同じように自己紹介をすべきでしょう。

自己紹介がきちんとなされないまま面接での話が進むと、面接される側の学生は不安で仕方がありません。
相手がどんな人か分からなければ、話をしてもどういう風に思われるのか分かりませんし、細やかな言葉の使い分けなどもできません。

また、きちんと自己紹介をすれば、面接担当者も相手に自分のことを知られることで、自然と相手を大切にするようにします。
人は匿名性を帯びたときには傍若無人に振る舞っても、自分が何者かを知られている相手に対しては、丁寧に対応するものです。

もうひとつが、質問受けの徹底です。

一方的に聞かれるだけ聞かれて面接が終了すれば、まるで罪を犯して尋問をされているような気分になるかもしれません。
本来、面接は「相互評価の場」であるにもかかわらず、一方的に聞かれるということは、暗黙的に「評価するのは君ではなくて、こちら側だよ」というメッセージになります。これでは、心地良いわけがありません。

ですから、例えば10分間など長さも決めてしまい、最初から面接時間内に必ず質疑応答の時間を入れ込んでしまうのです。
面接時に用いる参加シートなどにも事前アンケートという形で、質問したいことなどを聞いてしまってもよいかもしれません。

このように、面接は特殊な場、と考えるのではなく、普通に人と人とが出会う場であるという、当然のことを前提として考えれば、きっと面接の印象は上がっていくことでしょう。
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