新入社員教育「先輩社員との座談会」の準備とそのポイント育てる/定着・育成

座談会形式での新入社員と先輩社員交流のメリット

座談会形式での新入社員と先輩社員の交流には、主に以下の2つのメリットがあります。
  • 先輩と自由に話す中で、会社、仕事、職場への理解が深まる
  • それによって不安の軽減や、縦の関係づくりにもつながる

座談会を有効な場にするためのポイント

座談会を有効な場にするには、以下の3点を事前に準備する必要があります。

1.目的を明確にする

2.目的に合った人選をする

3.話しやすくするための工夫をする


1.目的を明確にする

以下の3つの目的を組み合わせて実施することが一般的です。
 (1)各部署の仕事内容を知る
 (2)会社および仕事の魅力ややりがいを感じる
 (3)配属後の仕事や職場のイメージを持つ
 
また、上記を通して、次の2つを実現することも期待できます。
 (4)先輩社員との関係をつくる
 (5)新入社員の疑問を解消する、不安を軽減する

さらに、企業によっては、以下を期待するケースもあるでしょう。
 (6)指導社員の育成 (新入社員の特徴を知る、先輩としての自覚を醸成する)

※(4)(5)を目的とする場合の注意点
  これらのみを目的にすると、会話の糸口がなく、場が活性化しないまま終わるケースも見られます。
  先輩社員から何を伝えることで(4)(5)を達成するのか[例えば(1)~(3)の内容]、あらかじめ決めて
  おくことも必要です。


2.目的に合った人選



目的適した人材
(1),(2)現場で活躍し、ある程度の規模の成果を出している中堅社員
(3)活躍している若手~中堅社員(*)
(4)新入社員に関係構築してもらいたい社員がいれば、その社員
(6)OJT担当社員
 *ただし、職場や仕事のイメージが持ちにくい場合は、ごく近い将来像を描かせる目的で1~2年目の社員
  職種が決まっている場合や成長意欲が高い場合には、「一人前」イメージを体現している5年目前後の社員

3.話しやすくするための工夫

特に時間が短いとき、話題が活発に出にくいと思われるときは、以下のような工夫が有効です。
<事前準備>
  • 先輩社員のプロフィールシートを配布し、新入社員に質問を考えてもらう
  • 先輩社員に、話してほしい内容を伝え、準備を依頼する
<当日>
  • 5~6人の小グループに分け話をする。あるいは時間を区切ってローテーションする
  • 先輩社員に「仕事」「職場」「一日の過ごし方」などの項目ごとにトピックをまとめた資料を配布。話が途切れた場合、その中から話題を提供するよう伝えておく
  • 最初に先輩社員から話題を提供し、それに対して新入社員から質問や感想を述べてもらう

*この記事は、(株)リクルートマネジメントソリューションズから情報の提供を受けています。
 
 
 
ページトップへ