- 新卒採用成功ナビTOP
- 新卒採用のノウハウ
- 配属初期の新入社員に接する際のポイント
配属初期の新入社員に接する際のポイント育てる/定着・育成
職場全体で育てる
職場に「新人育成担当者」がいる場合、新入社員の育成はその担当者と直属の上司に任せればいい、となりがちです。しかしひとたび配属してしまえば新入社員といえども職場のさまざまな人たちと仕事をしていくことになります。よって、職場全体で受け入れ、教育することが新入社員教育の基本です。実際に職場全体で新入社員を受け入れるためには、新入社員の育成の方針(いつまでに、どうなってほしいか)やポイントを示した上で、メンバー各自が新人とかかわりを持つことが必要です。
ここでは、職場に配属されたばかりの新入社員へのかかわり方を紹介します。
まずはあいさつと声掛けから
新入社員は、職場に対して多くの期待を持つ一方、さまざまな不安も抱えています。- 「上司や先輩とうまくやっていけるだろうか、受け入れられるだろうか」
- 「どんなふうに振る舞ったらいいのだろうか」
- 「どんな仕事をするのだろうか」
- 「自分はこの組織の中でどんな立場なのだろうか、自分らしさを出していけるだろうか」 など
そのために効果的なのは、あいさつと声掛けです。
あいさつにもひと工夫を
あいさつは簡単にでき、かつ「あなたを仲間として認識している」「気に掛けている」というメッセージを伝える有効な方法です。ただ、簡単なだけに忘れがちな行動でもありますから、回数やタイミングを決めておくのもよいでしょう。
例えば、
例えば、
- 「一日一回は声を掛ける」
- 「姿を見かけたら必ず声を掛ける」 など
声掛けで意識すること
お互いのことを知る
配属先の先輩社員から、以下のような声を耳にします。- 「新入社員のことを知ろうと思っていろいろ聞いてはみるものの、会話がすぐ終わってしまう」
- 「年がかなり離れているので、会話の糸口がつかめない」
まずは上司や先輩社員の側から、次のようなことを伝えておくと、お互いに話しやすくなります。
- 「一緒に仕事をしていくからには、○○さんがどんな人かを知りたいと思っている」
- 「若い人の感覚を生かしたいから、○○さんがどんなことに興味を持っているか知りたいんだ」 など
基本行動の指導をする
社会人として恥ずかしくない言葉遣いや振る舞いを身に付ける、仕事や職場にふさわしい服装をするなど、入社直後は社会人として、また自社の一員として求められる基本的な行動を身に付ける大切な時期 です。「常識的に考えれば分かるだろう」「いろいろ言ってうるさいと思われたくない」と見て見ぬふりをする のでなく、きちんと指導したいものです。<POINT>
気になる言動があればできる限りその場で注意しましょう
本人が無自覚に行動している場合、後から指摘をしてもぴんときません。
なぜそれがいけないのか、重要なのか、理由を示しましょう
「しかられたから直す」というだけでは、違う場面での応用がききません。本人の言動が周囲の人からどのように受け取られるか、どのような影響を与え得るかを、具体的に話しましょう。
仕事を与える
あいさつや声掛けに加えて、新入社員を育てる上で重要なのは、「仕事」をしてもらうことです。やることもなく、ただ席に座っていることほど苦しいことはありません。職場の一員になった以上、小さなことでも仕事をしてもらいましょう。
どのような仕事をしてもらうか
電話応対、会議の準備、資料の整理など、簡単なこと、部分的なことでも構いません。また、取り組んだこと、できたことやできなかったことを毎日記録したり、計画を立てて報告してもらうのもよいでしょう。「計画を立て、実践し、結果を振り返って改善する」という仕事の基本的なサイクルを身に付けることにつながります。
<POINT>
仕事をしてもらうときには、次の2つの点に気をつけましょう
- 目的をきちんと伝えて取り組んでもらうこと
- 仕事の結果に対して反応を示すこと
*この記事は、(株)リクルートマネジメントソリューションズから情報の提供を受けています。