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現場体験なしに、魅力的なインターンシップを実施することは可能?集める/広報する
現場体験なしに、魅力的なインターンシップを実施することは可能?
当社は今年からインターンシップをはじめました。初年度ということもあり、まずは1日開催で実施しましたが、参加者からの「物足りなかった」という声もありました。
来年以降、さらに充実した内容にしたいと考えてはいますが、業務の特性上、現場社員に協力してもらうことが難しい状況です。
よくある「現場体験」に限らない企画も練り始めてはみたのですが、どうしても会社説明会の域を超えるものが出てきそうにありません。製造業の場合、現場を知ることが企業理解へと繋がるとも思われます。
現場体験なしの充実したインターンシップ案があれば、教えてください。
( 製造業/従業員規模 300~500人未満/採用業務経験 1~2年 )
「おみやげ」 を再確認し、実現方法を模索しましょう
・「おみやげ」 を決める
「おみやげ」を決めるとは、自社のインターンシップに参加した学生が何を持ち帰ることができるのか、事前にしっかりと設定することをいいます。もちろん、ここで指す「おみやげ」はモノではなく、自社の何らかの情報です。それに対して学生の理解が深まることを目指しましょう。
おみやげがしっかりと設定されたプログラムならば、学生も当然「このインターンシップに参加したからこそ、○○が得られた」とハッキリといえるようになります。これが最も大切なことです。
では一般的に、評価の高いインターンシップにおいて、学生はどんな事柄の理解を深めているのでしょうか。下図をご覧ください。
理解の方向には、「仕事・ビジネス」という軸と、「自分」の軸があります。
「仕事・ビジネス」については、インターンシップに参加したからこそ理解が深まるような情報が重要であるため、インターネットで収集できてしまうような企業概要や職種内容といったよくある情報のみでは低い評価しか得られないでしょう。
「自分」についても同様で、例えば性格や価値観は基本的に、インターンシップ先が異なったからといって変容するものではないので、それらについて単純に学生にフィードバックをしても、高い評価にはつながらないでしょう。
翻って、インターンシップで社員個人から直接業務の話が聞けたり、具体的なストーリーを通じて仕事に対する個人的な思いややりがいを聞けたりすれば、評価は高まるものです。それらはまさしく、学生に社風を「肌で感じてもらう」ことにつながります。また学生にとって、インターンシップに参加したからこそ得られる、納得度の高いリアルな情報といえるでしょう。
「自分」についても、自社のリアルな職務遂行の場に照らして、適性や強み・弱みを知ってもらうことが高い評価につながります。それらについても社員から直接フィードバックをもらえるようなプログラムならば、学生の成長意欲も刺激され、一層高い評価を得ることができるでしょう。
その他にも、
・ワークプレイスとしての社内の実態を知る
・社員と学生の(今後も継続できる)直接的な関係
・同じ志向や興味を持つ学生仲間
などが、おみやげとして考えられます。
これらはどちらかといえば副次的なものですが、現場の協力がなくとも比較的容易に実現できるのではないかと思います。
・「おみやげ」 をつくる
では、限られたリソースで学生へのおみやげをつくるには、どうしたらよいのでしょうか。
まず、インターンシップの評価を上げようとするならば、やはり自社ビジネスの具体的事例は必須です。それを現場社員から学生に「直接」伝えることで、おみやげの価値はさらに高まります。
ただ、質問者さまの企業も該当する通り、現場に直接的な協力が求められない企業も多くあるのが実情です。
その場合には、
・具体的事例をどのように用意するか
・現場社員に代わる伝達者をどのように用意するか
といったことにアイデアを出すことが求められます。
まず思いつくのは採用担当者が代弁するということですが、可能ならば、動画を活用して現場社員に登場してもらうことや、顧客・関係者の声などを交えたりすることも検討されるとよいかと思います。企業によっては、フィクションのビジネスストーリーを創造し、紹介するところもあるそうです。
いずれにせよ、よくある職種紹介のレベルではなく、対面での会話や詳細な取材に基づいた、学生がリアルに自社を感じられるような具体的事例を紹介する必要があるでしょう。
最近では、自社ビジネスを何か他のものに例えたり、抽象化したモデルで表現したりして、学生の理解を深めようとするプログラムも行われています。
「他のものに例える」とは、自社ビジネスを、学生にとって身近な事柄に例えて紹介することです。例えば、商社のビジネスを文化祭実行委員会の運営になぞらえ、ストーリー化して説明したりすることです。
「抽象化されたモデルで表現する」とは、例えばレゴブロックなどを用いて、自社ビジネスの仕組みを理解してもらうことです。いってみれば「ビジネスの疑似体験」をしてもらうことです。ゲーム感覚で楽しみながら理解を深めてもらえるでしょう。これは私もよくクライアントに提案しています。
プログラムを実行する際には、学生をグループ化し、解決策を皆で考えてもらったり勝敗をつけたりすると、感情的な盛り上がりも狙えてとても効果的です。
ただし、ゲーム性に頼り過ぎないよう気をつけなければいけません。
既に述べた通り、インターンシップでは、参加者が自分自身に対する理解を深めてもらうことも大切です。取り組みの過程そのもの以上に、何よりも、こちらが用意したビジネスストーリーやモデルがリアル性と魅力に富んでいなければ、学生も自分の適性や職務遂行の際にできそうなこと(強み)・課題(弱み)を想像することができないためです。
インターンシップは手間も時間もかかりますが、成功すれば、それ相応の成果も期待できるものです。すべてを自社で作り上げようとせず外部企業を利用することも可能だと思いますし、実施までに時間的余裕があれば、自分たちの手だけでつくってみることももちろんよいと思います。
学生に、自社ならではの忘れがたい「おみやげ」を持ち帰ってもらえるような充実したインターンシップを実施できるよう、ぜひ入念に検討してみてください!
・「おみやげ」 を決める
「おみやげ」を決めるとは、自社のインターンシップに参加した学生が何を持ち帰ることができるのか、事前にしっかりと設定することをいいます。もちろん、ここで指す「おみやげ」はモノではなく、自社の何らかの情報です。それに対して学生の理解が深まることを目指しましょう。
おみやげがしっかりと設定されたプログラムならば、学生も当然「このインターンシップに参加したからこそ、○○が得られた」とハッキリといえるようになります。これが最も大切なことです。
では一般的に、評価の高いインターンシップにおいて、学生はどんな事柄の理解を深めているのでしょうか。下図をご覧ください。
理解の方向には、「仕事・ビジネス」という軸と、「自分」の軸があります。
「仕事・ビジネス」については、インターンシップに参加したからこそ理解が深まるような情報が重要であるため、インターネットで収集できてしまうような企業概要や職種内容といったよくある情報のみでは低い評価しか得られないでしょう。
「自分」についても同様で、例えば性格や価値観は基本的に、インターンシップ先が異なったからといって変容するものではないので、それらについて単純に学生にフィードバックをしても、高い評価にはつながらないでしょう。
翻って、インターンシップで社員個人から直接業務の話が聞けたり、具体的なストーリーを通じて仕事に対する個人的な思いややりがいを聞けたりすれば、評価は高まるものです。それらはまさしく、学生に社風を「肌で感じてもらう」ことにつながります。また学生にとって、インターンシップに参加したからこそ得られる、納得度の高いリアルな情報といえるでしょう。
「自分」についても、自社のリアルな職務遂行の場に照らして、適性や強み・弱みを知ってもらうことが高い評価につながります。それらについても社員から直接フィードバックをもらえるようなプログラムならば、学生の成長意欲も刺激され、一層高い評価を得ることができるでしょう。
その他にも、
・ワークプレイスとしての社内の実態を知る
・社員と学生の(今後も継続できる)直接的な関係
・同じ志向や興味を持つ学生仲間
などが、おみやげとして考えられます。
これらはどちらかといえば副次的なものですが、現場の協力がなくとも比較的容易に実現できるのではないかと思います。
・「おみやげ」 をつくる
では、限られたリソースで学生へのおみやげをつくるには、どうしたらよいのでしょうか。
まず、インターンシップの評価を上げようとするならば、やはり自社ビジネスの具体的事例は必須です。それを現場社員から学生に「直接」伝えることで、おみやげの価値はさらに高まります。
ただ、質問者さまの企業も該当する通り、現場に直接的な協力が求められない企業も多くあるのが実情です。
その場合には、
・具体的事例をどのように用意するか
・現場社員に代わる伝達者をどのように用意するか
といったことにアイデアを出すことが求められます。
まず思いつくのは採用担当者が代弁するということですが、可能ならば、動画を活用して現場社員に登場してもらうことや、顧客・関係者の声などを交えたりすることも検討されるとよいかと思います。企業によっては、フィクションのビジネスストーリーを創造し、紹介するところもあるそうです。
いずれにせよ、よくある職種紹介のレベルではなく、対面での会話や詳細な取材に基づいた、学生がリアルに自社を感じられるような具体的事例を紹介する必要があるでしょう。
最近では、自社ビジネスを何か他のものに例えたり、抽象化したモデルで表現したりして、学生の理解を深めようとするプログラムも行われています。
「他のものに例える」とは、自社ビジネスを、学生にとって身近な事柄に例えて紹介することです。例えば、商社のビジネスを文化祭実行委員会の運営になぞらえ、ストーリー化して説明したりすることです。
「抽象化されたモデルで表現する」とは、例えばレゴブロックなどを用いて、自社ビジネスの仕組みを理解してもらうことです。いってみれば「ビジネスの疑似体験」をしてもらうことです。ゲーム感覚で楽しみながら理解を深めてもらえるでしょう。これは私もよくクライアントに提案しています。
プログラムを実行する際には、学生をグループ化し、解決策を皆で考えてもらったり勝敗をつけたりすると、感情的な盛り上がりも狙えてとても効果的です。
ただし、ゲーム性に頼り過ぎないよう気をつけなければいけません。
既に述べた通り、インターンシップでは、参加者が自分自身に対する理解を深めてもらうことも大切です。取り組みの過程そのもの以上に、何よりも、こちらが用意したビジネスストーリーやモデルがリアル性と魅力に富んでいなければ、学生も自分の適性や職務遂行の際にできそうなこと(強み)・課題(弱み)を想像することができないためです。
インターンシップは手間も時間もかかりますが、成功すれば、それ相応の成果も期待できるものです。すべてを自社で作り上げようとせず外部企業を利用することも可能だと思いますし、実施までに時間的余裕があれば、自分たちの手だけでつくってみることももちろんよいと思います。
学生に、自社ならではの忘れがたい「おみやげ」を持ち帰ってもらえるような充実したインターンシップを実施できるよう、ぜひ入念に検討してみてください!