説明会の開催内容について悩んでいます。学生に人気のコンテンツなどあれば教えてください。集める/広報する

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説明会の開催内容について悩んでいます。学生に人気のコンテンツなどあれば教えてください。


今年度から新卒採用することになりました。初めての会社説明会となるため、よりよい内容にしたいと考えていますが、知見もないため企画段階で悩んでいます。
より興味を持ってもらえるような企画の立て方があれば、是非教えていただきたいです。

( サービス業/従業員規模 500~1000人未満/採用業務経験 1年 )

Q
就職活動をしている学生一般に役立つものを「ふつうに」提供すれば喜ばれます

●つい、自社に関する会社説明に力を入れたくなるが・・・

売り手市場の採用難時代と喧しい現在においては、採用担当者はつい力んでしまい、「自社」のアピールをどのようにすればよいかと考えてしまいます。しかし、学生は残酷なもので、実際にいろいろ話を聞くと「最もつまらないコンテンツは、自社の説明ばかりしている会社説明会だ」と言ってはばかりません。(採用的に)好景気期にはよく起こる「あるある」だと言えばそうなのですが、採用担当者としては、なんとも切ない状況です。ただ、良いか悪いかは別として、これが現実です。とりあえずは、この現実を前提に、コンテンツを企画しなければなりません。


●就職活動のサポートとなるもの

まず、「自社」をアピールしたいという気持ちをぐっと抑えましょう。そして、就職活動をしている学生の身になって考えてみましょう。そうすればどんなコンテンツが受けるのかはわかってくると思います。まず、最も単純に考えれば、就職活動をしている学生が皆喜ぶのは就職活動に役立つものでしょう。エントリーシートや面接、グループディスカッション、適性検査、自己分析、会社選びなどの対策コンテンツは、多くの就活生に喜ばれると思います。実際、私もお客様の会社説明会の前座として上記の対策講座などをやらせていただいていますが、学生の目はとても真剣です。


●会社説明会ではなく業界や仕事の説明会

次に、「自社」の説明ではなく「業界や仕事」というもっと広い範囲(当然ながら、自社のことや自社の仕事も結局は含まれるわけですが)についての説明会にすることも、良い方法です。自社には直接的には興味関心が薄くとも、自社が所属する業界については、いろいろ知りたいということはよくあることです。つまり、業界トップ企業などの他社も含めた全体像の説明をしてあげると、その後の就職活動のための勉強になりますので、これも喜ばれるコンテンツだと思われます。業界全体を説明した上で、「ちなみに、うちは業界の中ではこういうポジションを取っています」のように説明すれば良いでしょう。


●社会人の先輩としてのキャリアの話

最後に、自社のことではなく、その説明会に出ている人(採用担当者や人事部長、現場のスター社員、経営者等々)の「自分のキャリア」について語ることも喜ばれるコンテンツだと思います。「自分の人生の話など聞いて面白いのか?」と思われるかもしれませんが、特段派手な波瀾万丈の人生譚でなくとも、全く問題ありません。むしろ、学生にとって身近に感じ、共感を得ることができるかもしれません。就職活動は人生の一大事です。無数の会社や仕事の中から、1つだけ選ぶということに学生は恐れを抱いています。ですから、どんな人がどんな風にどんな思いで就職活動をして、最終的にどんな結論を下したのか。そして入社後、どんな気持ちで日々を過ごしてきたのか。真摯な気持ちで学生と向き合い、こういったことについて真面目に自己開示すれば、どんな社会人でもリスペクトを勝ち得ることができると思います。


●感謝の気持ちや個人への共感が会社への興味につながる

以上、最近の学生に好評なコンテンツの例を挙げてみました。変わった例ではなかったかもしれませんが、こういう「ふつう」のことでも真っ直ぐに伝えれば学生の皆さんも好感を持ってくれるのではないでしょうか。就職活動をサポートしてくれたり、業界のことを教えてくれたりすれば感謝の気持ちが自然に起こるでしょう。また、社会人の先輩として素のままの自分を見せれば、共感や親しみを持ってくれ、「一緒に働きたい」と思ってくれるでしょう。それが結局は、会社への興味へとつながっていくのです。
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