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広報ツールの効果的な活用方法はありますか?集める/広報する
数年前に制作した広報ツールの効果的な活用方法はありますか?また、今の時代に即した新たな広報ツールとはどんなものでしょうか?
当社では、数年前に制作した採用パンフレットを説明会や合同イベント等で配布しています。
大多数の企業が同様にパンフレットを配布していることや、同じような内容がナビサイトに掲載されていることなどもあり、制作費用に見合った効果を得られているか疑問です。
単にパンフレットを配布するだけでなく、効果的に活用する方法はあるのでしょうか?
個人的には、スマートフォンでの情報収集が主流のこの時代に合った広報ツールを考えていきたいと思っています。先行事例のようなものがあればお教えください。
( 製造業/従業員規模 500~1000人未満/採用業務経験 1~2年 )
パンフレットの媒体特性をもう一度確認しましょう。
そして、最も重要なことは 「ストーリー」 です!
採用広報の媒体を効果的に利用するには、その媒体が持つ特性を再確認する必要があります。
そこでまず、パンフレットとウェブサイトの特性を比較してみましょう。
・ ウェブサイトは、 「見る」 > 「読む」。
・ パンフレットは、 「読む」 「見る」 の両方を満たせる。
・ ウェブサイトは、学生が何か知りたいことを調べる過程で訪問される。リンクや検索行為により、目を通す導線は人によりさまざまである。
・ パンフレットは、1ページ目から順番に読まれていく。そのため、こちらが考えたストーリーに沿って読んでもらえる。
・ ウェブサイトは、一覧性が低くスクロールやリンクが必要になる。スマートフォンの閲覧を想定した場合には、さらに配慮が必要になる。
・ パンフレットは、一覧性に優れている。1ページに載せられる情報量はウェブサイトに比べ、かなり多い。
・ ウェブサイトは、リアルタイムに近い情報発信が可能で、更新・修正も容易である。
・ パンフレットは、制作時にまとめられた過去の情報が掲載されるため、一度発行したら内容の修正が難しい。そのため、基本的には変わる可能性のない情報のみを載せなければならない。
・ ウェブサイトは、メール・SNS・動画など他の広報ツールとの接続が容易である。
・ パンフレットは、他ツールとの接続性は低い。
いかがでしょうか。
もちろん、ウェブサイトとパンフレットに同じ情報を載せることもありますが、特性に合った情報を載せるという観点でみると、工夫や差別化ができると思います。
そして両者に共通して重要なことは、その情報がどこでどのように読まれるのか、その場面をしっかりと想定しておくということです。
以前ある企業の内定者・辞退者調査を行い、パンフレットの効果について分析をしたことがあります。
その調査では、内定受諾率とパンフレットの熟読度には有意な相関があるという結果が得られました。
逆に、パンフレットをウェブサイトからダウンロードして得るだけ、またはセミナーで配布するだけでは効果がない(内定受諾率と相関がない)ことも明らかになりました。
つまり、「一度は読んだ」「それなりに読んだ」というようなレベルではなく、「しっかりとパンフレットを読み込んだ」という状況を意図的につくることによって、内定受諾率を高められる可能性があるということです。
では、どうすればよいでしょうか?
一つの案としては、パンフレットを読ませるタイミングや場も一緒に提供することが考えられます。
例えば、営業職の社員がお客様に、パンフレットを用いて自社のサービスを紹介している場面を想像してください。
このような、相手と対面してこちらのストーリーを話すというプッシュ型アプローチの補助ツールとしての使い方は、パンフレットの効果的な使い方だといえます。
一方ウェブサイトは、基本的にはプル型のツールです。情報収集は私たちから見えないところで行われ、読み取るストーリーや理解度の深さも相手に委ねられます。
これを採用場面にあてはめてみた場合はどうでしょうか。
例えば、OB・OG訪問で社員が説明に使うツールとして活用するならば、先ほどの例に近いと思います。セミナー会場でコンテンツと連動する形で用い、帰宅後も参照できるようにするようなことも考えられます。
他にも、自社の採用広報イベントと合わせて考えると、パンフレットの効果的な活用方法が見えてくるのではないかと思います。
また、それらの想定によって、誰にどのようなストーリーを伝えるものなのかも決まってきます。
それが決まれば、パンフレットに登場してもらう社員は誰がよいか、何を話してもらうのかといったことについての具体的イメージも湧くでしょう。パンフレットに登場している社員から直接説明をしてもらえたならば、学生の印象にも強く残ることと思います。
さらに今回は、 「スマートフォンでの情報収集が主流の時代に即した広報ツール」 についてもご質問をいただきました。
最新事例の紹介は難しいのですが、自社で採用広報の方向性を検討するのであれば、大事なことが一つあります。
それは、伝えたいストーリーはどのようなものか、それを先にしっかりと固めてから広報ツールを検討するということです。
今日、ウェブサービスで大ヒットするものは、いずれも「誰」が「何」をすることで、「どのように」なってほしいのか、というストーリーが明確です。
ウェブ上で展開する採用広報も同じく、利用者が何をするとどのような状態になるのか(どのような状態になってもらいたいのか)というストーリーを先に設定または確認しましょう。
ツールの機能が先にありきでは、ストーリーが弱くなり、魅力が伝わらないことになりかねません。費用対効果でみても、よい結果は得られないでしょう。
新しいテクノロジーはこれからもたくさん登場すると思います。「伝えたいことがあってこその広報」だということを忘れなければ、新たな試みでもきっと成功を収められると思います。
そして、最も重要なことは 「ストーリー」 です!
採用広報の媒体を効果的に利用するには、その媒体が持つ特性を再確認する必要があります。
そこでまず、パンフレットとウェブサイトの特性を比較してみましょう。
・ ウェブサイトは、 「見る」 > 「読む」。
・ パンフレットは、 「読む」 「見る」 の両方を満たせる。
・ ウェブサイトは、学生が何か知りたいことを調べる過程で訪問される。リンクや検索行為により、目を通す導線は人によりさまざまである。
・ パンフレットは、1ページ目から順番に読まれていく。そのため、こちらが考えたストーリーに沿って読んでもらえる。
・ ウェブサイトは、一覧性が低くスクロールやリンクが必要になる。スマートフォンの閲覧を想定した場合には、さらに配慮が必要になる。
・ パンフレットは、一覧性に優れている。1ページに載せられる情報量はウェブサイトに比べ、かなり多い。
・ ウェブサイトは、リアルタイムに近い情報発信が可能で、更新・修正も容易である。
・ パンフレットは、制作時にまとめられた過去の情報が掲載されるため、一度発行したら内容の修正が難しい。そのため、基本的には変わる可能性のない情報のみを載せなければならない。
・ ウェブサイトは、メール・SNS・動画など他の広報ツールとの接続が容易である。
・ パンフレットは、他ツールとの接続性は低い。
いかがでしょうか。
もちろん、ウェブサイトとパンフレットに同じ情報を載せることもありますが、特性に合った情報を載せるという観点でみると、工夫や差別化ができると思います。
そして両者に共通して重要なことは、その情報がどこでどのように読まれるのか、その場面をしっかりと想定しておくということです。
以前ある企業の内定者・辞退者調査を行い、パンフレットの効果について分析をしたことがあります。
その調査では、内定受諾率とパンフレットの熟読度には有意な相関があるという結果が得られました。
逆に、パンフレットをウェブサイトからダウンロードして得るだけ、またはセミナーで配布するだけでは効果がない(内定受諾率と相関がない)ことも明らかになりました。
つまり、「一度は読んだ」「それなりに読んだ」というようなレベルではなく、「しっかりとパンフレットを読み込んだ」という状況を意図的につくることによって、内定受諾率を高められる可能性があるということです。
では、どうすればよいでしょうか?
一つの案としては、パンフレットを読ませるタイミングや場も一緒に提供することが考えられます。
例えば、営業職の社員がお客様に、パンフレットを用いて自社のサービスを紹介している場面を想像してください。
このような、相手と対面してこちらのストーリーを話すというプッシュ型アプローチの補助ツールとしての使い方は、パンフレットの効果的な使い方だといえます。
一方ウェブサイトは、基本的にはプル型のツールです。情報収集は私たちから見えないところで行われ、読み取るストーリーや理解度の深さも相手に委ねられます。
これを採用場面にあてはめてみた場合はどうでしょうか。
例えば、OB・OG訪問で社員が説明に使うツールとして活用するならば、先ほどの例に近いと思います。セミナー会場でコンテンツと連動する形で用い、帰宅後も参照できるようにするようなことも考えられます。
他にも、自社の採用広報イベントと合わせて考えると、パンフレットの効果的な活用方法が見えてくるのではないかと思います。
また、それらの想定によって、誰にどのようなストーリーを伝えるものなのかも決まってきます。
それが決まれば、パンフレットに登場してもらう社員は誰がよいか、何を話してもらうのかといったことについての具体的イメージも湧くでしょう。パンフレットに登場している社員から直接説明をしてもらえたならば、学生の印象にも強く残ることと思います。
さらに今回は、 「スマートフォンでの情報収集が主流の時代に即した広報ツール」 についてもご質問をいただきました。
最新事例の紹介は難しいのですが、自社で採用広報の方向性を検討するのであれば、大事なことが一つあります。
それは、伝えたいストーリーはどのようなものか、それを先にしっかりと固めてから広報ツールを検討するということです。
今日、ウェブサービスで大ヒットするものは、いずれも「誰」が「何」をすることで、「どのように」なってほしいのか、というストーリーが明確です。
ウェブ上で展開する採用広報も同じく、利用者が何をするとどのような状態になるのか(どのような状態になってもらいたいのか)というストーリーを先に設定または確認しましょう。
ツールの機能が先にありきでは、ストーリーが弱くなり、魅力が伝わらないことになりかねません。費用対効果でみても、よい結果は得られないでしょう。
新しいテクノロジーはこれからもたくさん登場すると思います。「伝えたいことがあってこその広報」だということを忘れなければ、新たな試みでもきっと成功を収められると思います。