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新卒採用の面接手法:インタビューのポイント選ぶ/選考

監修:曽和利光(組織人事コンサルタント)

面接とジャッジ
概要

ポテンシャルを見抜くインタビューのポイントは、「事実を聞く」「分かりやすいエピソードを選ぶ」「ディテールを深掘りする」という3つである。「事実を聞く」とは応募者の過去のエピソードを聞くこと、「分かりやすいエピソードを選ぶ」とは「人と関わりながらやったこと」「壁にぶつかったり、トラブルを乗り越えたりした話」「長期間のエピソード」を聞くこと、「ディテールを深掘りする」とは「役割」「程度」「動機」の3方向から深く掘り下げて聞くことである。このような観点から、過去のエピソードにおけるプロセスを丁寧に追っていくインタビューをすることで、ポテンシャルを見抜く情報を収集できる。

 

ポテンシャルを見抜くインタビューのポイントは、「事実を聞く」「分かりやすいエピソードを選ぶ」「ディテールを深掘りする」という3つです。

 
1.事実を聞く

学生は面接に臨む際に、事前に「自己PR(私はこのような人です)」と「志望動機(御社をこういう理由で志望しています)」について準備をしてくることが多いため、自由に話をしてもらうと、このふたつの話題になります。

しかし、「自己PR」で語る自らの「強み(弱み)」や「志望動機」は、多くの場合、主観的で抽象的なものです。学生にはプロフィール上の違いがそれほどありませんから、抽象的なレベルの話をいくら聞いても、評価することはできません。

面接において優先的に聞くべきことは、より客観的で具体的な、応募者の「過去のエピソード」です。自己PRも志望動機も、背景には何らかの事実があるはずです。解釈ではなく、その事実自体を丁寧にヒアリングしなければなりません。

 

2.分かりやすいエピソードを選ぶ

どんな人でも、過去のエピソードはたくさん抱えているものです。その中から面接において、自分の判断で選択したものを話すのですが、それが「面接する側にとって、聞きたいこと」であるかどうかは分かりません。「学生自身にとっては大切なエピソードであっても、面接する側にとってはよく分からない」ということも、まれではありません。では、どんなエピソードが、面接において聞くべき、分かりやすいエピソードなのでしょうか。

まず、1人でやったことよりも、人と関わりながらやったことの方が、応募者の「人となり」が出やすいエピソードといえます。スポーツや楽器などの技能の習得、受験勉強や資格試験などのエピソードは、その価値を否定するものではありませんが、努力家であることや忍耐強いことなどが分かるくらいです。会社の中での生活を想像させるような、「人との関わりの中で出る、行動特性や思考特性」を知ることはできません。

さらに、順風満帆なエピソードよりも、苦労した話の方が分かりやすいこともあります。順風満帆な状況は、追い風が吹いている「ラッキーな状況」であることも多く、成果を生み出すために、その人がどの部分にどれだけ貢献したのかを、把握しにくい場合があります。何らかの壁にぶつかったり、トラブルを乗り越えたりした話からは、その人の力が発揮された「シーン」の情報を得ることができます。

好きなことについての話も、やや分かりにくい話です。人は、自分が好きなことについては、頑張るものです。しかし、そこでの頑張りが「好きではないもの」でも、再現できるかどうかは分かりません。むしろ、普通の人なら嫌がるようなことを、自分なりに工夫して楽しんだエピソードの方が、会社に入ってからの仕事でも、再現性のある特性を発見しやすいといえます。

最後に、短期間のエピソードよりも、長期間のエピソードを聞くべきです。能力や特性というものの正体は、「行動や思考における習慣」です。習慣がどうやって成立するのかといえば、「長期間にわたる繰り返し」です。短期間で行われたことは、その人の身についているかどうか分かりません。長期間にわたって醸成されたものこそが、再現性のあるその人の特性といえます。

 

3.ディテールを深掘りする
選んだエピソードは、「役割」「程度」「動機」の3方向から深く掘り下げて、最終的な評価(優先順位付け)に必要なディテールを収集します。

「役割」とは、そのエピソードにおける「舞台環境」がどのようなものであり、その中で、「その学生がどんな役割を担っていたか」です。「どんな人と一緒にしたことなのか」「どういう風土・文化のチームや組織だったのか」「指揮命令系統、上司・部下・同僚などとの関係性はどうなっていたのか」「業務分担や目標はどのようなものであったのか」「追い風が吹いていたのか、向かい風であったのか」などを最初に押さえておくことで、その学生のしたことが「すごいことだったのかどうか」を判断するベースとなります。

「程度」とは、「その人がしたことのレベル感」「すごさの程度」、言い換えれば「難易度」や「希少性」のことです。程度を押さえる基本は、「なんでもできるだけ数字に落とす」ことです。どれくらいの期間に、何人くらいが関わって、どれくらい大変な壁を乗り越えて、どれくらい希少性のあることをしたのかなどについて、情報を集めます。

「動機」とは、そのエピソード内の行動のエネルギー源、やる気の源はなんだったのかということです。高い成果を上げるには、裏付けとなるエネルギーが必要ですが、それが何から来ているのかを知ることによって、自社の仕事においても、同様に成果を上げるべく、頑張ってもらえるのかどうかを検討する材料になります。

表面的な過去の結果だけに着目するのではなく、以上のような観点から、過去のエピソードにおけるプロセスを丁寧に追ってインタビューをすることで、学生というポテンシャルを見抜かねばならないような相手について、評価できる情報を集めることができるのです。

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