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内定者フォローの設計動機づける/内定フォロー
内定を出した人材に確実に入社してもらうためには、内定者フォローが欠かせません。フォロー施策を設計する際には、まず自社の内定者の状況を把握し、フォローの目的を明確にしたうえで、具体的な内容の検討に入りましょう。また、企画にあたっては、「内定者に負担を強いない」「社内にとってもメリットをもたらす」「入社後の活躍まで見据える」といった視点をもつことが大切です。
採用選考が進み、内定出しがひと段落しても、採用担当者の仕事はまだ終わりではありません。多くの時間と労力をかけて選び抜いた人材に確実に入社してもらうためには、適切な内定者フォローが必要です。これは、採用担当者としての最後のひと踏ん張りであると同時に、最も重要な局面ともいえるでしょう。
内定者フォローと聞くと、「どんな企画にしようか?」と、つい中身の検討に先走ってしまいがちですが、自社の内定者の状況に即した効果的なフォローを行うためには、順を追って検討を進めることが大切です。内定者フォローを設計する際の流れを以下に示していますので、参考にしてください。
【ステップ0】設計にあたり留意すべき3つのポイント
内定者フォローの設計にあたっては、まず以下の3つのポイントに留意しましょう。
- 内定者に負担を強いない
まず気をつけなければならないのは、内定者はまだ学生であるということです。内定者向けイベントを実施する際には、学事日程に配慮すると同時に、あくまでも主体的に参加してもらうことを前提として、強制することは避けましょう。内定者フォローが万が一内定者にとって負担を感じるものになってしまっては、逆効果になる可能性もあるのです。
- 内定者と社内の双方にメリットがあるものに
内定者フォローを設計する際には、内定者にとっての動機付けや教育の場としてだけでなく、社内にも何らかの効果があるものに仕立てることが大切です。内定者フォローの段階から現場をうまく巻き込むことができれば、社内の新入社員に対する意識が高まって入社後の受け入れがスムーズになったり、次年度の採用活動への関心が高まったりすることが期待できます。
- 入社後の活躍を念頭に
内定者フォローを設計するからといって、入社までの過ごし方だけを考えればよいというわけではありません。内定者フォローは、入社後の配属や育成と整合性をもっていることが重要です。入社後のミスマッチを防止して早期戦力化につなげるためには、内定期間だけでなく入社後までを見据え、具体的なプログラムを設計しましょう。
【ステップ1】内定者の状況を把握する
具体的なプログラムや日程の検討に入る前に、まずは自社の内定者が現在どのような状態にあるかを把握します。一般的に、内定者の置かれた状況は以下の3つに大別できるでしょう。
・自社への入社を決めて就職活動を終了している
・自社に内定したが、まだ就職活動を続けている
・具体的な活動はしていないものの、入社を迷っている
それぞれの内定者が今どんな状況にあるのか、しっかりと把握することが大切です。
【ステップ2】内定者フォローの目的を明確にする
内定者の状況がきちんと把握できたら、フォロー施策によって内定者がどのような状態になることを目指すのか、その目的を明確にします。「他社への心変わりを防ぐ」「入社前の不安を取り除く」など、企業によって内定者フォローの目的は変わってきます。一般的に行われているようなフォロー施策をただ実施すればよいのではなく、自社の状況に即し、目的をもって設計することが重要なのです。
【ステップ3】実施内容の検討
ステップ1・2によって、内定者の状況とフォローの目的がはっきりとしたら、フォロー施策の具体的な内容を企画します。目的を達成するためには、いつ、どのような施策を、どのような形で実施するのがよいのか検討していきます。具体的な施策例とポイントについては、以下のコンテンツをご覧ください。