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入社に反対する親御さんに対する有効な施策とは?動機づける/内定フォロー

Q

入社に反対する親御さんに対する有効な施策とは?


当社では、毎年30名ほどの新卒募集をおこなっております。

近年、内定者の学生から「親に入社を反対された」「知人に『他社も見たほうがいい』と言われた」という話を耳にするようになりました。
また今年は実際に、そうした周囲の反対によって内定を辞退した学生もおりました。

内定者の皆さん自身は、当社に魅力を感じて入社を希望してくださっているようなので、このような辞退はとても残念です。

反対する内定者の親御さんに対する有効な施策はありますでしょうか?

( サービス業/従業員規模 500~1000人未満/採用業務経験 1~2年 )

Q
内定者本人がしっかりと理由を語れるように支援をしましょう。

ある調査によると、昨今は大学の9割が学生の成績を保護者に通知しており、授業への出席状況が悪い場合なども、7割が保護者へ連絡するそうです。

これは大学の「面倒見のよさ」として伝えられたニュースなのですが、見方を変えると、親からそのようなニーズがある、つまり、子どもの大学生活に対する親の関心・関与がそれほど高まっているということがわかります。

そのため、当然ながら子どもの卒業時の進路決定に関しても、親の介入度合いは高まっています。
私自身も、大学で就職活動生の親向けに話をしたことがありますが、その真剣さは私の予想を上回るものでした。

このような時代の風潮については、いろいろな思いが浮かんでくるところではありますが、当面はこうした流れにうまく対応してゆかなくてはならないでしょう。

親の立場に立って対応を考えることで、親をむしろ味方に引き入れ、内定者本人を共に応援する立場になってもらわなくてはなりません。


まず、親はわが子の就職に関してどのようなことが心配なのか、ということについて考えてみましょう。
観点は、大きく2点あります。

1点目は、会社に対しての不安で「その会社は大丈夫なのか」という観点です。
「つぶれたりしないか」「ブラック企業ではないか」といったようなことです。

2点目は、子ども本人に対する不安で「その仕事をきちんとやっていけるのか」「ちゃんと一人前になれるのか」といった観点です。

これらの観点について私たちは、内定者が親に内定先を説明する場面を想定し、その時に必要かつ十分な情報を提供する必要があります。
結果、内定者がきちんと親に説明できれば問題は起こらずに済みますが、きちんと説明できなければ、親の介入が起こることになります。


1点目の「その会社は大丈夫なのか」という親の不安に対しては、内定者本人の、自社の経営環境について簡潔に話せるくらいの理解が必要です。

採用広報に使用した資料を内定者にもう一度公開したり、自社理解に役立つ資料をあらためて渡したりすることで、理解を促しましょう。

さらに私のお薦めは、懇談会のような場で先輩社員に説明をさせることです。
メンターのように内定者一人ひとりに先輩社員を紹介することができれば、さらに効果的です。

例えば「ブラック企業ではないか」などという不安の払しょくも、人事からではなく、このように先輩社員から具体的な話を聞くことで説得力を高めることができます。

実際に先輩社員を呼んで内定者懇親会などを行っている企業は多いと思いますが、懇親だけを目的にするのではなく、開催意図をしっかりと整えることで、これらの効果を得ることができます。


2点目の「その仕事をきちんとやっていけるのか」「ちゃんと一人前になれるのか」という内定者本人の不安については、1点目の観点以上に、会社がその理由を構築する支援を行わなくてはいけません。

具体的には、面接などの評価をフィードバックすることです。
面接では、応募者が大学時代に取り組んだことなどを聞いて評価をしていると思いますが、それらについて、評価した能力が入社後どのような場面でどのように活きるのか、しっかりと伝えてください。

そうすることによって、内定者が親に「その会社で本当にやっていけるの?」と聞かれた際に、「大学時代に……に取り組んでいたことを面接でよく聞いてもらっていて、入社後、……の仕事をする場面で、……でやっていた……なことが活かせるといわれている」というように、説得力の高い具体的な応答ができるようになります。

このように、内定者本人が他者に話すことができるよう「理由」を深く再考させることによって、本人の「自分はこの会社でよいのだ」という納得感も高まります。
親の反対以外の理由による内定辞退を防ぐ意味でも、積極的に行うべきアクションだと思います。

なお、これは2点目とは異なり、先輩社員からではなく、なるべく高いポジションの社員から行ってください。
採用責任者、人事トップ、可能なら社長といった立場の高い人から内定者に向けたコメントがもらえれば、それが本人の自信となり、親を説得する材料にもなり得るでしょう。


すべてではないかも知れませんが、以上のように、親は本人が「なぜこの会社でよいのか」という解をしっかりと持っていることを確認できれば、本人の意思を尊重してくれると思います。

そしてそれは、本人が来年4月から元気よく働き出すためにも大切なことです。

ぜひ、惜しみない支援を行っていただきたいと思います。
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