お電話でのお問い合わせは

0120-98-3454 受付時間 9:00〜18:00(土日祝祭日を除く)

※電話内容については、正確を期すため録音しております。

幅広く事業展開する当社。各部門別で説明会を行うにあたり、気をつけるべきポイントは?集める/広報する

Q

幅広く事業展開する当社。各部門別で説明会を行うにあたり、気をつけるべきポイントはありますか?


当社は多角的に事業展開する商社のため、会社説明会では幅広く事業の魅力を紹介しています。

しかし、あれもこれも伝えたいという想いが先行するばかり、総花的な話に終始し、学生にとって魅力的な内容となっているのか不安です。

今後部門ごとで説明会を分けて行なうことも検討していますが、その場合のメリットとデメリット、気をつけるべきポイント等があれば教えていただきたいです。

( 商社/従業員規模 500~1000人未満/採用業務経験 1~2年 )

Q
構成をしっかり考えないと採用ブランドが下がることも!
「就社」のメリットを失わないように気をつけましょう!


説明会において、自社の事業を丁寧に説明することはもちろんよいことです。

特に商社を希望する応募者は、「世界を舞台に」「大きな仕事を」「自分が開拓する」などのキーワードから入ってくることが多く、具体的な事業の理解を深めることは地に足をつけてもらう意味でも重要だと思います。

一方で、説明会を丁寧に行おうとしたが故に陥る罠もあります。

そこで、説明会において各部門の方に自部門を説明する役を担ってもらう際や、部門ごとで説明会を開催する際に注意すべき点を述べたいと思います。


●ひとつの作品としての構成を意識する

説明会全体を一つの作品として見立て、「全体では何を伝えるのか」「各部門の説明では何を伝えるのか」といった構成をきちんと考えましょう。構成の設計が甘いと、以下のようなことが起こります。


・テーマやレベル感がバラバラ、重複や漏れが発生する
ケース1:内容のレベル感がバラバラ
ある部門では、事業概要やビジネスモデル、社会への提供価値について説明し、別の部門では、世界の拠点と所属人数、売り上げ推移といった数字について説明している。

ケース2:情報の漏れ
ある部門では英語の必要性や教育の話があったのに、別の部門ではその話題に触れないため、学生に「説明が漏れている」と感じさせてしまう。

ケース3:情報の重複
全社的に共通の内容を別々に伝えられることで、「さっきも聞いた」というストレスを与えてしまう。

3つ例を挙げましたが、説明時間だけ伝えて中身を各部門へ任せる形式にすると、話す内容やレベル感にバラつきが生じ、説明を受ける学生にとってもストレスがかかる内容となりかねません。

こういったことから、部門の方に話してもらう際も内容を現場任せにはせず、テンプレートをこちらで用意するなど、内容をコントロールしましょう。

基本的に、部門の方から話す話題に適しているのは、「事業の魅力」「職場の雰囲気」「具体的な仕事体験のエピソード」などです。
一方、「求める人材像」「キャリア形成」「教育」などの話題は(部門別採用ではない場合には)原則必要ないと言えます。


・部門間の比較や、一部門への人気集中が起こる

これが最も悩ましいことかもしれませんが、説明を丁寧に細かく行えば行うほど、学生のキャリアビジョンも明確になります。

その表れとして、例えば本番の選考時に「~の話を聴いて興味を持って志望した」「ぜひ~がしたいと思って志望した」という主張が増えます。
それに対し、「配属は入社後まで分からない」ということであれば、学生の志望度を下げかねないだけでなく、入社後の業務内容が具体的な他の企業へ目が向いてしまう可能性もあるのです。

ここで意識したいのは、学生は就職先について、基本的に「他と比較して選ぶ」という態度で臨むということです。

それゆえ情報を提供すればするほど、会社間での比較のみならず、御社の部門間でも比較が行われることになります。「A社に入るならば○○部門がいい」「○○部門だけは嫌だ」といった感情を芽生えさせることにもつながるということは、覚えておきましょう。

これに対応するには、人事サイドで配属やその後のキャリア形成、社内公募制度などの説明を行うことが必要です。

その際、現在ある情報ではこの点においてデメリットが生じる可能性のほうが高く、逆にこれを利用して採用力を高めたいのであれば、部門別採用や、配属約束コースの創設などを検討してもよいと思います。

なお、部門の説明の際に 「~に興味のある方は、ぜひ私どもの部門で一緒に働きましょう」 「私どもの部門は一見男性的ですが、ぜひ女性に来ていただきたいと思っています」 というような情報発信は、「応募者が部門を選択することが可能なのだ」といった誤解を与えるので注意が必要です。
特に、求める人材像につながる情報は、採用担当者が統一整理して情報発信すべきでしょう。


・採用計画とのミスマッチが生じる

例えば、説明会で4つの部門が平等に15分ずつ説明したけれども、実際の配属は2人から20人まで幅があるといったように、各部門の採用計画とそれぞれの説明時間との間にアンバランスが起こります。これには、先ほど説明した部門間の人気のバラつきも影響します。
2人しか配属がない部門に大方の人気が集中してしまったら、結果的に多くの応募者、ひいては入社者にも不満を与えることになりかねません。

採用人数の少ない部門については、説明時間を短くするのではなく、原則、説明会の回数で調整します。

私の主観では、採用人数の少ない部門は、なるべくインターンシップなどから採用につなげることを検討したほうが適切だと思います。
部門サイドでも安心感を持って採用活動ができ、部門間比較や人気の偏重といった問題の発生リスクを下げることができます。


以上、注意事項を中心に説明してまいりました。
総合的な情報発信をする人事と、具体的な話をする部門、その上下左右の情報の共有、説明事項の見える化、それぞれの目的理解が適切に行われるように、構成を設計していただければと思います。

よりよい説明会になることをお祈りしています!
ページトップへ