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2013/11/05

引き続き高い 14年卒学生への採用意欲―10月度就職内定状況調査から14年卒採用後半戦を読み解く―

岡崎 仁美(おかざき・ひとみ)
1993年(株)リクルートに新卒入社。以来一貫して人材関連事業に携わる。
当初7年間は大阪にて人材採用・育成の営業に従事、中堅・中小企業を中心に延べ約2000社を担当。2000年に首都圏に異動し、転職情報誌『B-ing関東版』の編集企画マネージャー、同誌副編集長、転職サイト『リクナビNEXT』の編集長を経て、2007年4月に、『リクナビ』編集長に就任。以後、大学などでの講演も数多く行う。プライベートでは3児の母でもある。

イントロダクション


こんにちは。就職みらい研究所 主幹研究員の江田佳子です。

今回はリクナビ編集長の岡崎仁美に代わりまして、私から「引き続き高い14年卒学生への高い採用意欲」をテーマにお話しいたします。

昨今、景況感の回復への期待感や失業率の改善などの影響もあってか、企業側からの採用ニーズの高まりを感じます。

実際に、必要人員を中途採用で獲得しようと動いても、採用競争が厳しくなかなか期待する人材の採用が難しくなってきている、という声を聞くことも多くなってきています。また、15年卒採用、16年卒採用における採用活動での人材確保への懸念や不安、14年卒採用において採用目標に至っていないなど、今、14年卒採用において採用活動を継続し、若手人材の確保に動いている企業が多いようです。

今回はそのような背景を踏まえ、14年卒採用の今を「10月度内定状況調査」から読み解き、学生動向をお伝えしながら、今から14年卒採用に取り組む、継続して採用活動を実施している企業の皆さまのお役に立つ情報をお伝えできればと思っています。

江田佳子プロフィール
1990年(株)リクルートに中途入社。以来一貫して人材関連事業に従事。営業・営業管理、商品企画等を経た後、経済産業省からの受託事業で海外インターンシップの企画運営を実施。以後、大学等へのインターンシップに関するコンサルティング等を通じて、その臨床的な研究を重ねている。


2014年卒採用も後半戦ですが、まだ、あきらめずに頑張って就職活動をしている学生が見受けられます。企業の採用活動も昨年と比較しても、継続意向が高いように感じております。

今回は、10月30日にリリースされました「就職内定状況調査」を読み解きながら、現状の2014年卒採用の状況についてお話ししたいと思います。

まだ続いている学生の就職活動

就職みらい研究所から10月30日にリリースされた「10月度就職内定状況調査」を見ると、10月1日時点での内定率は81.7%となり前年の76.2%を5.5ポイント上回る結果となりました。14年卒学生の内定状況は、昨年度との比較でも引き続き高水準で推移していることが分かります。

また、就職活動の実施状況を見てみると、就職活動実施率は24.3%と対前年伸率では▲6.4ポイントではありますが、内定取得者で10.3%(対前年比▲3.1ポイント)、内定未取得者で87.1%(対前年比+1.2ポイント)になっており、内定を持っている学生でも未だ活動している学生もおり、同時に、内定未取得学生は昨年度よりも就職活動を継続している傾向が高くなっています。




では、実際に学生たちは、どのような企業に対し就職活動を行っているのでしょうか? まずは、「10月1日時点で働くことを志望していた企業規模(複数回答)」について見てみます。

以下のグラフを見ていただくと分かる通り、10月1日時点で就職活動を実施している学生のうち「まだ志望する企業規模が決まっていない」学生が43%という結果になっています。企業規模にこだわり過ぎず、自分を生かせる企業を見つけようとしている傾向が見えるといえるでしょう。




また、その活動状況を見ると、「個別企業の説明会・セミナー(対面開催)への参加」「エントリーシートなどの書類を提出」「適性検査や筆記試験を受けた」に関しては、7月度を上回る結果となっています。特に、「エントリーシートの提出状況」を内定有無別にみると、その平均社数は、内定取得者が6.96社、内定未取得者5.7社となっており、前回調査時から引き続き、内定取得者の方がより多く提出している傾向が見られます。





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では、なぜこのような状況になっているのでしょうか?


就活を続ける学生の心理とは?

弊社新卒斡旋サービスにおいては、実際に就職活動を実施している学生と面談し、就職先決定のサポートを行っています。その際、今、就職活動している学生の話を整理してみると、次のような状況にあることが分かりました。

  • 1.自分に合う企業に出会えていない
  • 2.就職先選択の志向が自分軸になり過ぎ、活動が限定的になっている
  • 3.公務員、大学院の試験に失敗。就職を再検討

自分に合う企業の探し方に迷っている学生、自分の適性や志向とうまく接続できておらず、自分に合う会社を見つけられていない学生もまだまだいるようです。今一度、自分自身を振り返り、自分の強みを確認し、それを受け入れてくれる企業を見つけられる可能性に期待を持ち、あきらめずに就職活動している様子が窺えます。

その一方で、
「夏の間はずっと就職活動を休んでいたので、これから活動を再開します。年内には内定をいただけるよう頑張る!」
「内定は得たが納得できていないので、今後も就職活動を続ける。内定を得た後に就職活動を中断してしまったが、続けるべきだった」
というような声に象徴されるように、納得できるまで意欲的に活動している学生もみられます。

リクナビから見る企業の採用活動状況

リクナビでは、10月25日現在で掲載社数10,956社、対前年比+6ポイントとなっており、昨年度を超える水準で掲載されています。

■リクナビ2013/リクナビ2014 掲載社数比較


これを、業種別に見てみると、サービス業が29.8%を占め、特に小売業・飲食業では、新業態開発や未出店地域への出店計画の実現に向けての人材確保への意欲の高さが窺えます。


■10月25日時点のリクナビ掲載社数


また、「秋採用」というキーワードで見てみると、10月25日時点では1,600社と8月29日時点の317社より大幅に増加していることが分かります。採用活動を継続、もしくは、ひと段落ついたのちに新たな追加の人材確保のために、採用活動を再開している企業の動きもみられます。




その中でも、エントリー可能社数は6,556社、前週との比較でも+159社となっており、掲載社数から見える傾向と同様に、採用活動を継続していることが分かります。


■リクナビ2013/リクナビ2014 エントリー可能社数比較


これらを見ても、まだ、この時期においても採用活動を継続している企業の様子がお分かりいただけると思います。


効果的かつ短時間でも質の高いコミュニケーションがカギ!

今からの14年卒採用活動を成功させるには、「選考プロセス」の効率化、「短時間でも見極められるコミュニケーション」がポイントとなります。

活動を継続している学生には、「自分に合うところをとことん探す」という前向きな学生も多い中、一方で「なかなか決まらず、本来の自分の力を発揮できず、自信を失っている」学生も少なくありません。

しかし、就職先を決定したいという意欲から活動をしている学生たちの心理状態を踏まえると、「学生向けの情報発信」と「選考フローの効率化」のふたつがカギになると思います。

「学生向けの情報発信」をする際には、

  • ・採用選考フローの明示
  • ・説明会から選考までの期間短縮
  •  ※できれば、説明会の場でそのまま面接・内定までの意思決定をするなど
  • ・リクナビ上では、採用活動を継続している旨を明示

学生に対し、今からでもどういう流れで選考が進んでいくのか、具体的にイメージでき、行動計画が立てやすくなるように、伝えることです。

「選考フローの効率化」としては、ターゲットとなる学生との接点がより多く獲得できるような時間の確保を最優先し、

  • ・説明会・セミナーの実施と、その場ですぐ面接などを実施
  • ・面接時間設定はフレキシブルに対応
  •  ※Webなどでの説明会や面接で移動費用や時間的な負担を軽減する
  •  ※例えば、地方学生に対する交通費の負担なども考慮

など、採用活動において、今、活動している学生に必要な情報を提示し、学生との接点を持てる工夫をすることが大切です。


今回は、学生の就職活動の状況と今の企業の動きを見てきました。

まだ意欲的に動いている学生もいる中で、少しでも自社に合った若手人材の確保に向けて、この14年卒採用にはチャンスが残っていることがお分かりいただけたと思います。

限られた時間の中ではありますが、各社の状況に合わせた「情報発信の工夫」と「選考プロセスの効率化の工夫」を凝らし、この機会を有効に活用いただければと思います。


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