お電話でのお問い合わせは

0120-98-3454 受付時間 9:00〜18:00(土日祝祭日を除く)

※電話内容については、正確を期すため録音しております。

新卒採用の相談窓口はこちら

2013/03/26

2014年卒採用戦線本番を占う!―『就職白書2013』からの考察―

岡崎 仁美(おかざき・ひとみ)
1993年(株)リクルートに新卒入社。以来一貫して人材関連事業に携わる。
当初7年間は大阪にて人材採用・育成の営業に従事、中堅・中小企業を中心に延べ約2000社を担当。2000年に首都圏に異動し、転職情報誌『B-ing関東版』の編集企画マネージャー、同誌副編集長、転職サイト『リクナビNEXT』の編集長を経て、2007年4月に、『リクナビ』編集長に就任。以後、大学などでの講演も数多く行う。プライベートでは3児の母でもある。

イントロダクション


こんにちは。リクナビ編集長の岡崎仁美です。

4月目前、2014年卒採用戦線も、いよいよ面接選考のピークの時期に突入です。圧縮スケジュール2年目の就職/採用活動は、一体どのように進んでいくのでしょうか。

今回は、先日発表した『就職白書2013』の調査結果に基づいて、2013年卒就職/採用をあらためて振り返ると共に、そこから2014年卒採用戦線へのヒントとして何がみえるのかを探ってまいります。




2013年卒採用は、超大手が苦戦!?

まず、2013年卒就職/採用は、一体どのような着地を迎えようとしているのでしょうか。

2013年卒予定者として民間企業に就職活動を行った大学生たちの、2012年12月時点での進路確定状況をみると、大学生では約8割が、大学院生にいたっては約9割が、何らかの卒業後の進路を決めていました。




また、就職予定者の、入社企業に対する満足度も、大学生では77.2%が、大学院生では83.6%が「満足」と回答しており、こちらも非常に高水準です。2013年卒の大卒求人倍率は前年から僅かに上昇しており、リーマンショック後にかなり冷え込んだ就職環境が、徐々に回復していることが、こうした結果にも表れているといえましょう。





一方の企業はどうでしょうか。

2012年12月時点で、新卒採用を行った企業の62.3%が計画していた採用数を充足しており、また入社予定者への満足度も、約7割が「満足」としています。これはいずれも前年と同水準であり、全体でみれば、2013年卒採用は、採用広報開始時期の後ろ倒しという大きな条件変化があったものの、おおむね昨年並みの結果にいたっているようです。




ところが、この数字を詳細にみていくと、やはり、いくつかの「スケジュール変更の影響」と思われる変化が認められます。

採用充足状況を従業員規模別にみると、従業員数5,000人以上の超大手企業で、採用未充足とする企業の割合が昨年に比べて7.6ポイントも上がっています。

2013年卒採用では、BtoBの企業は大手であっても苦戦したという声を多数うかがいましたが、この調査でもそれが垣間見える結果となっています。


圧縮スケジュールにより導入が進んだWebセミナー

2013年卒就職/採用において、スケジュール変更の影響は、結果よりもむしろプロセスの方に、顕著に出ています。

まず、活動スケジュールを見てみましょう。

就職/採用活動プロセスごとの開始時期については、やはり情報収集/提供、エントリーのピークが、前年よりも2カ月後ろに、大きくシフトしました。


※クリックすると拡大します
※クリックすると拡大します


経団連ホームページの「採用選考に関する指針」の趣旨実現をめざす共同宣言」に社名を連ねている企業数は、765社(2012年7月26日現在)と極めて限定的です。

しかし実際には、ここに社名のない多くの企業が、「12月採用広報開始」「4月採用選考開始」の紳士協定に準拠して動いており、また、いわゆる解禁と同時に広報や選考を行う傾向があることも、あらためて確認できます。

さらに変化がみられるのは、就職/採用プロセスごとの「実施率」です。

就職活動を実施した大学生・大学院生のうち、エントリーをしたのが74.5%(対前年マイナス6.4ポイント)、大学で開催される合同セミナーに参加したのが68.3%(同マイナス6.4ポイント)、エントリーシートを提出したのが75.6%(同マイナス7.8ポイント)、面接など対面での選考を受けたのが77.5%(同マイナス5.3ポイント)と、いずれも依然高水準とはいえ、明らかに実施率が下がっています。




なかでも、個別企業の説明会(対面型)参加は62.6%と、前年から11.4ポイントも低下。一方でWeb説明会の参加は39.5%と、前年より3.5ポイント増加しました。

これは、圧縮スケジュールのもと、企業の説明会開催形態の多様化が進んだことによるもので、企業全体の29.6%が、従業員規模5,000人以上の超大手企業においては44.1%もが、2013年卒採用にてWeb説明会を実施したと回答しています。


「視界不良」のまま進んだ就職活動

圧縮スケジュール元年の2013年卒学生たちは、学生が企業を十分に理解しないままに就職活動を進めてしまうのではないかといった懸念も聞かれましたが、実際の企業の評価はどうだったのでしょうか?

「働く意欲」「学力」「将来のビジョン」「自己分析」「業界研究」「仕事・職種研究」「企業研究」の7項目について、自社への応募学生を、「十分」から「不十分」の5段階で企業に評価を求めたところ、「働く意欲」や「学力」では「十分」とする企業が圧倒的に多かったのに対し、「将来のビジョン」「業界研究」」「仕事・職種研究」「企業研究」については、「不十分」とする企業の割合が「十分」とするそれを上回る結果となりました。

 

 

また学生自身にも、同じ項目について自己評価を尋ねたところ、企業と同様の傾向が見られました。

 

 

これらから、2013年卒の学生は、視界不良のまま就職活動を進めたと自覚しており、企業も同じように見立てていた様子がうかがえます。

いうまでもなく、就職活動生の大半は一年ごとに入れ替わりますので、2014年卒学生においても同じような事象が起きる可能性は高いとみるのが適切でしょう。

2013年卒採用では、「最終面接に上げた学生が、例年と比較して志望動機が不十分であるように感じられたために、思うように内々定出しを進めることができなかった」という声も数多くうかがいました。

そうした企業は、今年も同じ課題を抱えてしまわないよう、今からできる工夫を施す必要があると考えます。


ページトップへ