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2011/06/07

緊急開催! 学生座談会 partI―2012年卒学生が明かす「シューカツ」の本音―

岡崎 仁美(おかざき・ひとみ)
1993年(株)リクルートに新卒入社。以来一貫して人材関連事業に携わる。
当初7年間は大阪にて人材採用・育成の営業に従事、中堅・中小企業を中心に延べ約2000社を担当。2000年に首都圏に異動し、転職情報誌『B-ing関東版』の編集企画マネージャー、同誌副編集長、転職サイト『リクナビNEXT』の編集長を経て、2007年4月に、『リクナビ』編集長に就任。以後、大学などでの講演も数多く行う。プライベートでは3児の母でもある。

イントロダクション


こんにちは。リクナビ編集長の岡崎仁美です。

6月に入り、梅雨前線同様、今年の就職採用戦線も動きが活発になり、クライマックスといえる段階を迎えました。

震災の直後より、リクナビ会員の学生からは「企業の選考スケジュールが変更になり、計画が立たない」「去年の経験者である先輩の話が参考にならない」「企業は採用数を減らすのではないか、内定がもらえるか不安」「地元を出るのが怖くなった」「なんだかやる気が起きない。他にやるべきことがあるのでは? と落ち着かない」等々の声が多数寄せられていました。

一方5月半ばあたりからは、企業サイドの「歩留まりが読めないので、なかなか内定出しの決断ができない」「内定(内々定)を出しても、承諾書が得られない」「内定出しまではとても熱心にアプローチしてきていた学生から、先日辞退を告げられた」といった声も目立つようになりました。

そこで先日、2012年卒予定の学生5人に急遽集まってもらい、「2012年卒予定学生の就職活動座談会」を開催いたしました。今回はそこで発せられた学生の皆さんの本音、そこから見える採用活動上のヒントについて、述べてまいります。

東京の私立文系男女5人、その就職活動の進捗は?

まず、座談会に参加した学生の就職活動の進捗状況はどうなのか。ご本人に話してもらった活動状況を、以下のように表にまとめました。



このような活動の中でも、特に企業や仕事、そして人事の皆さんとの接点を持ったときの気持ちの変化を中心に、彼ら彼女らの生の声をお伝えします。


インターンシップで変わった学生の意識

岡崎

これまでの活動の中でインターンシップに参加したとお話しされた方がいましたが、参加したインターンシップの内容や感想を聞かせてもらえますか?

 

にょも
さん

私は3年の夏休みに、電機メーカーで3週間のインターンをしました。その申し込みを6月にしたので、そのころから就職のことも意識し始めました。

3年生になってから、ゼミで知的財産権のテーマに取り組むことになり、それがきっかけで電機メーカーに興味を持つようになりました。インターンもまさにそうした知財を扱う部署に応募し、機会を得ました。

私の場合は、インターンに行ったことで、いい意味で気持ちが変わったんです。以前はメーカーって開発や製造が主役かな、という思い込みがあったのですが、事務系でも貢献できるし活躍できるということが、3週間の中で実感できたので、インターンをして本当によかったなと思っています。

 

まるこ
さん

私は3社のインターンシップに行きました。長期はある新聞社に2週間、あとは教育系と内定をもらった会社。
もともとはマスコミ志望で、大学でもマスコミ学を学んでいたので、新聞社のは意気揚々と参加しました。ところが見事に打ち砕かれて。このインターンに行ったことで自分の考えがガラっと変わりました。絶対受けないぞ、と思いました。そういう意味では行ってよかったと思っています。

 

岡崎

そこまでガラっと変わったのはなぜですか?

 

まるこ
さん

実際に取材同行したり、記事を書かせてもらったりもしたのですが、やはり机上でマスコミ学を学んだり、記事を読んで「かっこいい!」と思ったりするのと、自分で書くのは違うのだな、と。女性として働くのはやっぱりキツいな、というのもありました。深夜まで働くようですし。

あと、自分は記事を書くよりも、書かれたい側なんだという価値観に気付きました。インタビューを受けている人を見て、「いいなぁ、私はあっち側にいきたいな」と感じていたんです。

それで、そのインターンが終わって、マスコミ志望はすっぱりやめました。マスコミ対策の教材もがっつり買っていましたが、それも友人に譲りました。

 

パンダ
さん

僕はいわゆる「1Dayインターン」に行きました。就職活動ってどんなものなのかな? と思ったので、それを知るという目的で参加しました。

実はそれは僕にとって大きなきっかけになりました。

最初に会社の業務を体験するプログラムを受け、その後人事の方の講演を聞くというものでしたが、その人事の方がおっしゃっていることがいちいち目からウロコで。

その話を聞いて、「自分がこれまでやってきたことをちゃんと振り返り、いい部分に照準を当てて、もっともっと努力していこう」と思うようになりました。

このインターンの後は、しばらく企業に行ったりはしなかったんですが、ここで意識が変わったことで、その後の“ES”(※)も楽になったと思います。

※:エントリーシート

 

岡崎

そこまで効果があったのは何故だと思いますか?

 

パンダ
さん  
今までずっと学生目線だったということに気付かされました。全然社会人への階段を上れていなかったように思います。でもその人の話を聞いて、「働く立場としてどうか」ということを考え始めるようになりました。
 そのときに人事の方がお話しされていたことは、もしかしたらこれまでも周囲のいろんな人から聞いていた話なのかもしれません。が、あれほどまでにインパクトがあったのは、きっと自分の、聞く姿勢が違っていたのだと。初めてのインターンで緊張もしていましたし。そういう意味では、いつも新鮮な気持ちでいれば多くを吸収できるんだ、ということも教えられたように思います。

僕はこのインターンで、いろんなもののスイッチが入りました。

企業と接していて、志望度が落ちる瞬間

岡崎

その後の就職活動なども含めて、企業と接していて発見したことはありますか?

 

八百屋
さん

地震があった日の翌日、テストセンターの受検があったんです。僕は関東にいますし、いわゆる被災者ではありませんが、電車が止まったりしていて、決して通常とは言い難い状況でした。ですが、その企業に問い合わせをしても、対処はしてもらえなかったのです。

にょも
さん

期間を延ばしてくれるとか、あってもいいよね。

八百屋
さん

そういうフォローは、東北に限ってだった。その会社は志望度が下がりました。

パン屋
さん

言っていることとやっていることが一致している企業には好感が持てる。

僕は旅行業界志望でしたが、旅行業界では「アフターコール」という、旅行に行ったお客さまに「今回の旅行はいかがでしたか?」という電話をするのがトレンドになっていて、「仕事の魅力」みたいな文脈で、この話をする企業が多いんです。

でも学生に対して説明会後のアフターコールがあったのは1社だけでした。こういう会社は、やっていることに一貫性があってすごいなと。

パンダ
さん

僕はとにかく聞きたいことは何でも聞くようにしていました。

八百屋
さん

僕も「社内恋愛とかあるんですか?」って聞いたことがあります。そういうときのリアクションで、また会社の印象って変わるよね。そういうときにイヤな顔をするかどうか。

にょも
さん

私は実は就職活動がキッカケで、ある金融会社のカードを解約しました。親の職業を探ろうとするのがミエミエなんです。「親友は何人?」とかも聞かれて。「4人です」と答えたら、「少ないね」と言われてそれきり。「あなたにとっての親友の定義は?」 とか聞いてくれるのかと思ったのに。

まるこ
さん

私もある食品関連の企業で、男性3人と私の4人の集団面接があったとき、人事の方が男性ばかりに話を振って、私はほとんど無視。その会社の商品は今後買わない! と心に決めてしまいました。

八百屋
さん

服装が乱れている社会人とかもあり得ないですよね。「(学生に)おまえら熱くなれよ!」と言う割に、やる気のない社会人もいて、じゃあそっちはどうなの? と思ってしまうこともあった。マナーの悪さとか、社会人が学生の鑑になっていないことが多いなぁと感じることもあります。

まるこ
さん

「あなたの夢は?」と聞く方もいるけれど、じゃあその方はどうなんだろう? と思ってしまう。社会人の人たちの夢も聞かせてくれるといいのに。

一方で、就職活動をして「あ、日本にもカッコいい大人、いっぱいいるじゃん!」ということも感じて、それがうれしかった。テレビや新聞では不祥事とか、大人のよくないことばかりが報道されているけれど、リアルな社会には、使命感を持ってやっている方が大勢いるな、と。

一同そうそう!


今回の座談会を通じて見えたのは、就職活動を通じて慎重に『吟味』をしている学生の姿でした。

相手の真意や誠意を確認するだけでなく、それを鏡に自分の価値観を見つめ直し、また対等な目線で、相手と自分との関係性を読むなどして、「これだ!」と思えるモノを、腰を据えて探し求めているようでした。

全体の流れはつかみつつも、「自分にとってどうか」という軸をぶらさず、さまざまな角度から点検する彼らに対しては、その場限りの対応や、学生を子ども扱いした簡易な情報提供は通用しないように思います。

一人の「個」として尊重し、その選択を後押しするようなコミュニケーションが求められていると、あらためて実感した次第です。

皆さまも採用活動を通じて多くの学生と接点を持たれているかと思います。個々の学生の選択に資する情報の提供や、学生に向き合う姿勢について、皆様も考えてみてください。
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